大変ご無沙汰しております。
2023年度の後半は台湾で高雄での長期滞在に大阪での個展が続き、
年明けからも、アトリエ移転に引越しと慌ただしい時期が続きましたが、ようやくアトリエも整ってまいりました!
↓所沢市の三ヶ島地区に構えたアトリエの様子
今年の10月には台湾で大規模な個展を予定していますので、作品制作に集中できる環境が整ったのは嬉しい限りです。
個展に関するまた詳細は後日お知らせいたします。
さて、上記のような状況で、新作制作が少しストップしておりますが、昨年12月の大阪のChignittaでの個展「構 – ATTITUDE」で展示したMicrocosmシリーズ4点をSTORESに掲載しています。
よろしければ、この機会に是非ご高覧ください。
Microcosm #9
サイズ:H450 x W450 x D35 mm
素材、技法:木パネル、紙、インク、色鉛筆
制作年:2023
Microcosm ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Microcosm(マイクロコズム)は既存の宇宙に対しての小さな宇宙として、全体に対しての部分など、幅広く使用される言葉です。 人間という個々の儚く小さな存在が宇宙と相対するものであるように、この世は大きなものが小さなものを包括する入子状つまりは「存在のマトリョーシカ」とも呼べるような構造になっています。 顕微鏡から細胞の営みを見るような本作品は、私の手により色鉛筆の粒子が紙の凹凸に蓄積することで無数の色面が生み出されることで制作されています。 腸内細菌叢が個々の人間存在と照応するように、個々の人間存在は宇宙に浮かぶ無数の星のような存在です。惹かれ合い、別れ、衝突し、合わさり、爆発し、新たな星が生まれ、またそれが繰り返され宇宙の営みはいまもその新陳代謝を繰り返し続けています。 自分自身が人間粒でしかなく、大きなものに包括された存在であることを自覚すれば、「存在のマトリョーシカ」を構成する全ての存在を愛することができるのではないか、そのように思っています。
作品詳細はSTORESにてご覧いただけます。